学会の概要

本学会は1948年6月26日に会員180名をもって「土地制度史学会」として創立され、2002年に学会名称を「政治経済学・経済史学会」に変更して現在に至っています。「理論・現状」「日本経済史」「外国経済史」「農業」の4分野にまたがる総合的な歴史学・社会科学として会誌『歴史と経済』を刊行し、春季・秋季の年2回の学術大会を主催しています。本学会は「若手ワークショップ」「博士論文報告会」を通じて若手研究者の支援にも力を入れています。

●学会名称と誌名の変更について
 雑誌『土地制度史學』は、1948年創立の「土地制度史學會」の機関誌として、1958年10月に創刊されて以来今日に至るまで、「理論・現状、農業、経済史」の三分野にわたる高質のアカデミック・ジャーナルの地位を確立してきましたが、去る2002年10月の「土地制度史學會」会員総会において、学会名称を「政治経済学・経済史学会」(旧土地制度史學會)に変更すること、さらにそれに伴い機関誌名を『歴史と経済』(旧土地制度史學)に変更することが決定されました。
 創立から半世紀以上を経て、社会状況・学問状況が大きく変化し、大幅に増加した会員の問題関心も多様化したことなどから、学会名・機関誌名とも、実態と乖離しており、そのためにさまざまな誤解・不都合が生じていることが、かねてより指摘されておりました。
 このたびの名称変更は、このような実態と名称の乖離をなくし、併せてこれまでの学会の成果と伝統を継承しながら、今日の状況に対応した再出発をめざして行われだものです。
 したがって、本誌の名称変更は、本誌の性格を何ら変えるものではなく、むしろ本誌の特徴を正確に表すことを意図した結果であります。
 新生の『歴史と経済』が『土地制度史學』の伝統を継承し、一層の高い評価を得る学会誌として発展するよう、引き続き努力する所存ですので、今後とも旧誌にもまして御支援いただきますようお願い申し上げます。


2002年11月
政治経済学・経済史学会(旧土地制度史學會) 理事代表、廣田 功
(『歴史と経済』第177号、2002年10月、79頁より抜粋)